水道管破裂によりどれくらい水道代はかかるのか?|みんなの町の水道職人

水道管破裂によりどれくらい水道代はかかるのか?

水道管破裂によりどれくらい水道代はかかるのか?

普段どおり水道を利用していただけなのに、突然水道代が高額になり水道管破裂に気が付いたという経験はありますか?水道管破裂は比較的目の届きづらいところでおこるので、水道代が請求されて初めて気が付くケースが多いです。

では、水道管破裂によってかかった水道代は、利用者が全て支払わなくてはいけないのでしょうか。

そこで今回は、水道管破裂によってどれくらいの水道代がかかるのか、また火災保険は適用されるのかなどについて解説します。

水道管破裂によってかかる水道代

水道管破裂がおこると、水道のハンドルを閉めていても止水栓や元栓を閉めないかぎり継続的に水が流れ続けます。そのため、流しっぱなしの状態となり、水道代が上がってしまうのです。

この水道代に関しては自分の私有地で発生したものであるかぎり、基本的には全額利用者が支払うことになります。

各家庭の1カ月あたりの水道料金は、以下のような金額です。

・2人暮らしの場合:約4,222円
・3人暮らしの場合:約5,326円
・4人暮らしの場合:約5,978円
・5人暮らしの場合:約7,173円
・6人暮らしの場合:約9,002円

そして、水道管破裂が発生すると、上記の金額に以下の水道料金が加算される可能性があります。

・破裂箇所が1mm程度の場合:1カ月あたり約2,000円
・破裂箇所が2mm程度の場合:1カ月あたり約6,000円

破裂箇所の重度や水圧によっても変わってきますが、1mm程度の穴でも1カ月あたり約2,000円加算されるので、破裂箇所が大きいとかなり高額の請求がくることになるでしょう。

火災保険で水道代はまかなえるのか?

水道管破裂によって高額の水道代が請求された場合、基本的には利用者が全額支払うことになります。理由としては、給排水設備も利用者の資産であるため、ご自身で管理すべきであると判断されるためです。

しかし、場合によっては加入している火災保険によって補償される可能性もあります。そのため、どのようなケースで火災保険が適用されるのかをご紹介します。

火災保険で補償されるケース

火災保険で補償されるのは、水道管が凍結により破損してしまったケースです。

火災保険の中には、水道管凍結修理費用保険という保険があります。この保険は、水道管の凍結が原因で水道管が破裂した際に適用される保険です。しかし、1つの世帯につき上限100,000円と決められているため、複数箇所で破裂がおこった場合は上限額を超えてしまう可能性があるでしょう。

また、水道管の凍結が原因で自宅内に浸水してしまったり天井から水漏れがおこった場合も、火災保険によって補償されます。しかし、火災保険の水漏れ補償に加入している場合のみなので、ご自身の加入内容を一度確認してみてください。

火災保険で補償されないケース

火災保険で補償されないのは、経年劣化による破裂と水道管自体の破裂の場合です。

経年劣化が原因の場合、前述したように利用者の管理問題と判断されるため、火災保険でまかなうことはできません。目に見えない部分だと管理するのはむずかしいかとは思いますが、あきらめて修理を依頼することになるでしょう。

また、水道管自体の破裂に関しても火災保険の対象外となります。仮に火災保険内の水漏れ補償に加入している場合は、水道代や修理費用の一部が補償される可能性があります。しかし、基本的には全額自己負担となることをご理解ください。

水道管が破裂したらやるべきこと

水道管が破裂していることに気が付いたら、慌てずに応急処置をすることをおすすめします。なぜなら、そのままの状態にしておくと瞬く間に水道料金が加算されてしまうからです。そのため、被害を最小限にするために、以下の方法を行ってみてください。

止水栓を閉める

水道管の破裂が判明したら、まずは止水栓を閉めるようにしましょう。止水栓を閉めると水流を止めることになり、それ以上水が流れてこなくなります。

止水栓のレバーにはいくつか種類があり、ハンドル式・内ネジ式・ドライバー式などがあります。どの種類においても時計回りに回せば閉めることができるので、ご自身で試してみましょう。

また、止水栓の場所を見つけられなかったり操作方法がわからない場合は、無理に対応しようとせず早めに業者に連絡してください。

破裂箇所を補修する

破裂箇所が手の届く範囲にある場合は、耐水性のあるテープやタオルで破裂箇所を塞ぎましょう。しっかりと固定することで、水漏れの被害を最小限に抑えることができます。

しかし、あくまでも応急処置なので、破裂箇所を補修したらすぐに業者へ依頼するようにしてください。知識が無い状態で修理を行うと、破裂部分が広がってしまったり、水漏れの被害が拡大する可能性があります。そのため、ご紹介した応急処置のみ行うようにしてください。

水道管破裂を防ぐ方法

水道管が破裂する原因は大きく分けて3種類あります。それは、経年劣化・凍結・自然災害の3点です。この中で未然に防げるものは、凍結による被害でしょう。水道管の凍結は寒冷地で非常におこりやすい問題です。しかし、以下の対策を行うことで水道管の凍結がおこりづらくなります。

少量の水を流し続ける

寒冷地で特に気温が下がるのは、夜間です。そのため、夜間の時間帯だけちょろちょろと水を流し続けると凍結しづらくなります。

しかし、水を出しっぱなしにすることになるので、流した水をバケツなどに溜めておき再利用することをおすすめします。

水道管を保温する

水道管に直接気泡緩衝材や布を巻き、保温することで、水道管が凍結するのを防ぐことができます。原始的な方法ではありますが、熱が逃げなくなるので効果は高いです。

また、水道管が露出しておらず地中などに埋められている場合は、凍結の心配はありません。そのため、水道管の場所を今一度確認してみましょう。

水落としを行う

寒冷地の場合、水抜き栓が設置されていることが多いです。水抜き栓を使用して水落としを行うことで、水道管の凍結を防ぐことに繋がります。

水落としの手順は以下のとおりです。

1.家に設置されている蛇口をすべて閉める。
2.水抜き栓にハンドルかレバーが付いているので、完全に止まるまで閉める。
3.先程閉めた蛇口をすべて開ける。
4.一定時間経過したら、すべての蛇口を閉める。

水落としは、あらかじめ水道管の中にある水を空にしておくことで、水道管の凍結を防ぐ作業です。水が水道管の中に溜まっていると、低温により凍結し水道管破裂を引き起こします。

水抜き栓は水を使う場所の近くに設置されていることがほとんどですが、建物によって設置場所は異なります。そのため、水抜き栓を見つけられない場合は、管理人等に確認してみると良いでしょう。

まとめ

今回は、水道管破裂によってかかる具体的な水道代や、火災保険で補償されるのかをお話ししていきました。

水道管破裂は基本的に全額自己負担となるため、実際にトラブルが発生するとかなりの金額を支払うことになります。経年劣化や自然災害の場合は防ぎようがありませんが、凍結による水道管破裂は予防策があるので、ぜひ記事の内容を参考にしてみてください。

また、水道管破裂は自力で修理することができません。そのため、トラブルが発覚したら速やかに専門業者へ連絡してください。早めに対処することで、被害を最小限にとどめましょう。

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